リフレーミング(reframing)してみよう

~「リフレーミング」は心理学の家族療法の技法で、これまでと異なる角度からのアプローチ、視点の変化、別の焦点化、解釈の変更という「フレーム」の架け替えによって、同じ「絵(状況)」でも違った見え方になり、自分や相手の生き方の健康度を上げていくことを言います。この能力は誰しも潜在的にもっていると考えられています。 これから私が書いていくことは、ジャンルを超えて多岐に渡ることになりますが、自分の潜在能力を使って、いま私たちの目の前にあること、起こっていることの真実に少しずつ近づいていけたらと思っています。

2024-07-01から1ヶ月間の記事一覧

PTSD(心的外傷後ストレス障害)(その4最終章)その治療と予防

現在は「PTSD」の多くの治療法が開発されています。患者は、自分に合った治療法を専門家と相談しながら見つけていきます。 また、「PTSD」の予防の可能性についても考察します。 PTSDの治療 PTSDは適切な治療が必要な病気です。治療は、患者の日常生活の環境…

PTSD(心的外傷後ストレス障害)(その3)日本の戦争とPTSD

日本人の戦争とPTSD ~ 精神科医の記録や証言から 日本も「PTSD」とは無縁ではありません。日本の近代史は戦争の連続でした。自分たちの足下も振り返ってみたいと思います。 東京都立松沢病院の名誉院長・精神科医の斎藤正彦さんが、毎日新聞「医療プレミア…

PTSD(心的外傷後ストレス障害)(その2)「PTSD」は戦争から始まった

PTSDの歴史 19世紀後半に、フランスでは暴力やレイプを受けた女性のヒステリー症状に対する治療が試みられていました。その中で、患者の外傷的出来事が、回避行動や過覚醒を伴うヒステリー症状を引き起こしているのではないか、と考えられるようになってきて…

PTSD(心的外傷後ストレス障害)(その1)その症状と危険性

「急性ストレス障害」の症状が「トラウマ体験」後、1か月以上続き、重症化、長期化、複雑化してきた場合に「PTSD= Post Traumatic Stress Disorder(心的外傷後ストレス障害)」と診断されることがあります。 「PTSD(心的外傷後ストレス障害)」とは 実際…

誰にでも起こる「急性ストレス障害」~ PTSDにならないために(その2)ケアの方法と回復

「時間」を、回復のための味方にする 「急性ストレス障害」を発症した場合、心的外傷(トラウマ)を受けた状況から離れ、自分の苦しみに理解や共感を示してもらいながら適切な支援を受け、起きた出来事とそれに対する自分の反応について「言語化」する機会が…

誰にでも起こる「急性ストレス障害」~ PTSDにならないために (その1)急性ストレス障害の「症状」

私たちには、日常的に生死に関わるような「トラウマ体験」に出会う可能性があります 家庭、学校や職場の生活、通勤通学時、買い物や日常的な付き合いでの外出、旅行時など日々繰り返される生活で、私たちは突然に様々な過酷な出来事や状況に遭遇することがあ…