リフレーミング(reframing)してみよう

~「リフレーミング」は心理学の家族療法の技法で、これまでと異なる角度からのアプローチ、視点の変化、別の焦点化、解釈の変更という「フレーム」の架け替えによって、同じ「絵(状況)」でも違った見え方になり、自分や相手の生き方の健康度を上げていくことを言います。この能力は誰しも潜在的にもっていると考えられています。 これから私が書いていくことは、ジャンルを超えて多岐に渡ることになりますが、自分の潜在能力を使って、いま私たちの目の前にあること、起こっていることの真実に少しずつ近づいていけたらと思っています。

本の紹介~親と支援者の拠りどころに:「子どものための精神医学」滝川一廣(著)

子どもの発達・こころの成長とは? 子育てとは?

発達障害の子どもに必要な支援とは?

家庭内暴力摂食障害児童虐待PTSD不登校、いじめ、うつ病、ひきこもりなどへの科学的知見に基づく支援とは?

 

「子どものための精神医学」滝川一廣 著 (精神科医) 医学書院(2017)

 戸惑いばかりで成長の手ごたえが感じられない毎日の子どもとの関わり、これで子どもはきちんと成長するのか、このほかにもっと良い効果的な関わりがあるのではないか、本当に今の方法がベストなんだろうかと、子どもに向き合う日々に葛藤のない日はありません。

 子育てと子どもの支援に奮闘し悩む毎日を送る親とその支援に携わる多くの人たちに、一度手に取ってみてほしい一冊です。

2017年初版の本で新刊ではありませんが、専門家だけでなく、幅広い人々に読まれ続けています。

 発達障害不登校、ひきこもり、児童虐待などへの誤った認識や偏見がメディアに氾濫している今こそ、正しい科学的な知見と認識に基づく支援が求められています。

 

 専門書ですので、全巻を読み切るのは少し量が多い方は、自分が今悩んでいる項目だけを開いて読んでみると良いでしょう。読んでみると、必ず関連性のある項目が気になってきますから、広げて読んでいく機会が増えてきます。通販で2,750円。ぜひ手に入れてみてください。

以下目次を載せておきます

第I部 はじめに知っておきたいこと
 第1章 〈こころ〉をどうとらえるか
  1 哲学にとっての〈こころ〉、科学にとっての〈こころ〉
  2 精神医学にとっての〈こころ〉
  3 日常生活にとっての〈こころ〉
  4 〈こころ〉は共同の世界
  5 「精神障害」という〈こころ〉のあり方
 第2章 「精神医学」とはどんな学問か
  1 精神医学の誕生
  2 精神医学の黎明期
  3 精神医学は「理系」か「文系」か
  4 正統精神医学
  5 力動精神医学
  6 児童精神医学のはじまり
 第3章 精神障害の分類と診断
  1 分類とはどういうものか
  2 伝統的な診断分類
  3 操作的診断分類
  4 児童精神医学における診断分類
  5 精神医学での「診断」とは何か
  6 「診断」のもつ意味
 第4章 「精神発達」をどうとらえるか
  1 なぜ決定版がないのか
  2 認識の発達、関係の発達
  3 「認識」と「認知」の区別
  4 精神発達の基本構造
 第5章 ピアジェの発達論
  1 同化と調節
  2 知性の発達
  3 シェマ
  4 発達の4段階
  5 精神発達の最終段階
 第6章 フロイトの発達論
  1 小児性愛
  2 リビドー
  3 発達の5段階
 第7章 精神発達の道筋
  1 精神発達の歩み
  2 精神発達を推し進める力
  3 なぜ個人差が生じるのか
 第8章 「共有」の発達としての精神発達
  1 まどろみとほほえみ
  2 啼泣とマザリング
  3 マザリングとアタッチメント
  4 感覚の共有(分化)
  5 首のすわりと探索行動
  6 安心の共有と探索
  7 バブリングと情動の共有
  8 関心の共有
  9 模倣の行為(しぐさ)の共有
  10 しつけと意志の発達
  11 言葉のはじまり
  12 認識の社会化
  13 関係の社会化

第II部 育つ側のむずかしさ 発達障害をもつ子どもたち
 第9章 発達障害とは何か
  1 この本での定義
  2 全般的な発達のおくれ-知的障害と自閉症スペクトラム
  3 発達の分布図
  4 外因・内因・心因
  5 必要条件・負荷条件・決定条件
  6 発達障害と外因
  7 発達障害と内因
  8 発達障害と環境因(心因)
 第10章 発達障害における体験世界
  1 発達の領域分け
  2 不安・緊張・孤独
  3 発達のおくれと言葉のおくれ
  4 認識発達のおくれと孤独
  5 関係発達のおくれと孤独
  6 高い感覚性の世界
  7 感覚世界の混乱性
  8 感覚の混乱性への対処努力
  9 高い衝動性の世界
  10 情動的混乱と対処努力
  11 自閉症スペクトラムと知的能力
  12 発達の歩みのスペクトラム
  13 アタッチメントと自閉症スペクトラム
  14 ひとへの関心、ものへの関心
  15 C領域における体験世界
 第11章 関係発達のおくれにどう支援するか
  1 乳児期における支援
  2 幼児期における支援
  3 学童期における支援
  4 思春期における支援
  5 現代社会と自閉症スペクトラムの増加
 第12章 部分的な発達のおくれ
  1 学習障害とはどういうものか
  2 学業不振のとらえと支援
  3 ADHDとはどういうものか
  4 落ち着きのない子どもたち
  5 ADHDへの支援

第III部 育てる側のむずかしさ 親や支援者はどうかかわるか
 第13章 子育てをめぐる問題
  1 親が育てるわけ
  2 子育ての歴史
  3 現代日本の子育て
 第14章 子育て困難の第一グループ
  1 家庭内暴力~ひきこもり
  2 摂食障害
  3 問題の背景
  4 問題への対処と支援
 第15章 子育て困難の第二グループ
  1 不備な子育てはなぜ生じるか
  2 「児童虐待」という概念の誕生
  3 虐待防止法制定後
  4 子育ての失調への家族支援
  5 子どもへの支援-3つの困難
  6 心理的な問題がもたらすもの
  7 PTSD的な問題がもたらすもの
  8 PTSDの症状にどうかかわるか
  9 発達的な問題がもたらすもの
  10 子育ての失調の予防

第IV部 社会に出てゆくむずかしさ
 第16章 児童期~思春期をめぐる問題
  1 児童期とその発達課題
  2 思春期とその発達課題
  3 思春期の〈性〉の問題
  4 不登校現象のはじまり
  5 不登校現象の増加
  6 学校へ行く意味
  7 現代社会の不登校
  8 不登校への具体的対応
  9 子ども同士の関係の失調(いじめ)
  10 伝統的な「いじめ」と80年代からの「いじめ」
  11 「いじめ」の変化とその社会的背景
  12 規範意識と「いじめ」
  13 学校ストレスと「いじめ」
  14 「いじめ」への対処
 第17章 その他の精神医学的な問題
  1 子どものうつ病
  2 子どもの「神経症性」の障害

 

(本書のページの一例)