リフレーミング(reframing)してみよう

~「リフレーミング」は心理学の家族療法の技法で、これまでと異なる角度からのアプローチ、視点の変化、別の焦点化、解釈の変更という「フレーム」の架け替えによって、同じ「絵(状況)」でも違った見え方になり、自分や相手の生き方の健康度を上げていくことを言います。この能力は誰しも潜在的にもっていると考えられています。 これから私が書いていくことは、ジャンルを超えて多岐に渡ることになりますが、自分の潜在能力を使って、いま私たちの目の前にあること、起こっていることの真実に少しずつ近づいていけたらと思っています。

2024-03-01から1ヶ月間の記事一覧

会食恐怖症(後編)~不登校に苦しんだIさん

小学校1年生の給食の強要から会食恐怖症になったIさん。 それをきっかけに不登校になったIさんは、中学校でも苦闘を続けました。 中学校への入学とフリースクール 体調を崩して欠席することを繰り返し、断続登校をしながら小学校を卒業したIさんは、中学校入…

会食恐怖症(前編)~学校給食の強要から始まることもあります

会食恐怖症は、不登校のきっかけにもなっています。(Iさんのケース) (ケースは実際のものとは変えています) 会食恐怖症とは 食事を楽しむ人たちは世の中に多くいます。グルメと言われる人でなくても「食」への多少のこだわりを持つ人や、気に入った店の…

不登校~孤軍奮闘する母親たちを生む社会

不登校相談に訪れる親は、未だに母親が多数派で父親の相談は少なく、特に父親単独での継続相談はあまり増えません。 「子どもの学校のことは母親」という、古い社会通念がまだ色濃く残っているようです。 それどころか、子どもの支援をする母親の足を引っ張…

不登校を治すより、学校を直そう(その3)~子どもを「見える化」して、ゆっくりと子どもに向き合える学校に

少人数クラス(25人学級)の早期導入で、教員が子どもに落ち着いて向き合える環境にしていきましょう 35人学級でも多すぎます 今は、現行の40人学級から35人への移行期になっています。計算上では40人学級では、1クラス20~40人の間、35人では17~35人の間…

不登校を治すより、学校を直そう(その2)~親が困ったら、気軽にいつでも相談できる学校に

相談のハードルが低い「教育相談窓口」は、不登校の有効な初期対応になります。 学校の教育相談の現状 これまでの学校は、親が気軽に子どもの相談する場所ではありませんでした。 子どもに問題があると教員から親に連絡をして話し合ったり、スクールカウンセ…

不登校を治すより、学校を直そう(その1)~困っていたら助けてもらう「社会モデル」の視点を学校に

学校生活の中で、「すべての子どもを手助けする仕組み」が必要です。 教育先進国のインクルーシブ教育をヒントにしました。 「個」の支援だけでなく、すべての子どもが日頃から支援される「社会モデル」への転換 現状の小中学校から、発展的に不登校対策を考…