リフレーミング(reframing)してみよう

~「リフレーミング」は心理学の家族療法の技法で、これまでと異なる角度からのアプローチ、視点の変化、別の焦点化、解釈の変更という「フレーム」の架け替えによって、同じ「絵(状況)」でも違った見え方になり、自分や相手の生き方の健康度を上げていくことを言います。この能力は誰しも潜在的にもっていると考えられています。 これから私が書いていくことは、ジャンルを超えて多岐に渡ることになりますが、自分の潜在能力を使って、いま私たちの目の前にあること、起こっていることの真実に少しずつ近づいていけたらと思っています。

2025-01-01から1年間の記事一覧

冬のセルフメンタルケア~認知的アプローチを知る

ストレス重くなっていませんか 自分で簡単にできる心理療法を試してみましょう 今回紹介する記事をぜひ参考にしてください ストレスがたまる年末年始、そして年度末へ 今年は苛烈な暑さが6月から始まり10月まで続きました。4~5か月も続いた暑さが終わっ…

「不登校」当事者から不登校を学ぶ(その3)

「無理して学校に行かなくてもいい」という考え方は広がっても、「学び」の場を失った当事者の孤独感や挫折感は全く変わらない。 不登校は子どもの問題ではなく、学校に多様性がないことが問題、と当事者は訴えます。 今回は、「不登校」当事者から不登校を…

追加:本の紹介~イラスト図解でわかりやすい「トラウマのことがわかる本」 生きづらさを軽くするためにできること

PTSD、解離性障害、身体化症状、依存症・嗜癖、パーソナリティ障害など、トラウマの影響は、思いのほか私たちの心身や生活に広範囲に関わる問題につながっています。 前回に引き続いて、白川美也子さんの「トラウマ」に関する本を紹介します。 前回紹介した…

本の紹介~「赤ずきんとオオカミのトラウマ・ケア: 自分を愛する力を取り戻す〔心理教育〕の本」(アスク・ヒューマン・ケア:2016初版・2025第2版)

「トラウマ」支援に関わる人、そして当事者や家族のために書かれています。 前回ブログでも紹介した、支援の質を向上させるための「トラウマ・インフォームド・アプローチ」の理解につながる一冊です。 トラウマはなぜ苦しみを引き起こす? 被害と加害はなぜ…

ACE(逆境的小児期体験:Adverse Childhood Experiences)の二次被害を防ぐには

心身の不調や不適応行動の原因のひとつに逆境的小児期体験(Adverse Childhood Experiences: ACE)」があります 表面的な症状や行動だけに捉われて支援の方向性を見誤り、支援者が「二次被害」の加害者になっています 逆境的小児期体験(Adverse Childhood E…

「不登校」と向き合う~「学校に行けなくてもいい」 ベテラン相談員が語る開き直りの大切さ(池添素さん)

2024年度の「不登校」35万3970人、で過去最高値を更新しました。 小学校の不登校は1000人当たり23.0人、中学校は67.9人で、 全国平均では小学校では各クラスに1人、中学校では2人にあたります。 進む少子化・在籍数は減少しても不登校は増える学校 不登校の…

「不登校」当事者から不登校を学ぶ(その2)

不登校は35万3970人(2024年度)と過去最高値でした。 不登校になることで傷つき苦しんできた子どもたちの「声」からは、現在の学校教育の歪みが見えてきます。 今こそ学校での「学び」を主体的な「学び」に変換し、自分が社会から大事に扱われていることを…

若者の自殺(15~29歳)5年連続3000人超(25年白書)~市販薬の過剰摂取(ODオーバードーズ)が激増

40歳未満の自殺未遂者の6割超がODで搬送されています 国が進める医薬品の「セルフメディケーション(スイッチOTC)」がODに拍車をかけています 若者の自殺は高止まりと多発するOD(市販薬の過剰摂取:オーバードーズ) 厚労省の自殺対策白書(10/24報道)に…

「不登校」当事者から不登校を学ぶ(その1)

「不登校」の増加は、今や少ない学校が逆に話題になるほど当たり前のことになりました。 しかし、どんなに増えても個々の「不登校」の背景は千差万別です。 共通した部分やパターンなどはありますが、それぞれのケースに異なる課題が重層的に存在するために…

増える「心理的虐待」~中学生Kくんの憂うつ

児童に対する虐待行為の内容は、①身体的虐待、②性的虐待、③ネグレクト、④心理的虐待の4種類があり、法によって禁止されています。(「児童虐待の防止等に関する法律」2000年11月20日施行) あらゆる虐待には広義の「心理的虐待」が伴う 上記の法律では「虐…

当事者に向き合う精神医療福祉支援とは~日本の精神医療の明日を考える

ストレスによって、多くの人々が身体の変調や何らかの適応障害を抱えながら生活している今の日本社会では、精神医療福祉支援、心理的支援などの必要性が益々高まってきています 現在、厚労省を中心に国のこれからの精神医療福祉支援を考えた、見直しの論議が…

秋から冬への「メンタルヘルス」

9月の声を聞いてもまだ厳しい暑さが続いています。 でもよく見れば、建物の影も長く伸び、日の入り時刻も早まり、季節は確実に「秋」になっています 学校の夏休みも終わり、いつもどおりの朝の通勤通学の混雑も戻っています これから中秋・晩秋を超え、冬に…

「毎日小学生新聞」の記事から~命が大切にされるために 終末期医療 社会で支える

「終末期の延命措置医療費の全額自己負担化」を公約にした政党が支持を拡大しています 「命がカネで切られる社会」への傾斜に、将来の自分たちの姿を重ねざるを得ない子どもたちへ、この記事は問題提起しています 【以下記事】 「命が大切にされるために 終…

記事の紹介~「国民を戦地に送るリスク~兵士にPTSDを負わせたものとは」(山登敬之さん)

「平和ボケ」批判をしながら「戦争ができる普通の国」へ国民を煽る政党が支持を得る戦後80年目の日本社会 世界で戦争・紛争の殺戮が続く現在、本当に日本に「戦争」がやってきたらどうなるのでしょうか?! 精神科医の山登敬之さんが「毎日メディカル」(8/1…

「戦争は健康の最大の敵」~「公衆衛生」の破壊が命を奪う

戦後80年、人類は気候変動の危機に瀕しながら、今なお戦争に明け暮れています 2025年の今、日本が起こした悲惨な戦争の歴史を振り返るとき、平和とは人間の健康な暮らしにとってどれだけ得難いものなのかを考えさせられます 8/6付の「毎日メディカル」の記事…

不登校理解おざなりの「校内教育支援センター」(校内フリースクール)の実態(その2)

前回ブログ(その1)では、名古屋市の「謎ルール」だらけの「校内フリースクール」(校内教育支援センター)が、「子どもの居場所としての利用」のハードルになっているという記事を紹介しました 「校内教育支援センター」=「別室登校」の取り組みの中身が…

不登校理解おざなりの「校内教育支援センター」(校内フリースクール)の実態(その1)

昨年度から小中学校では、不登校の子どものための「学び」のために校内の別室登校「校内教育支援センター」(文科省)の設置が拡がっています。(呼称は自治体毎に「校内支援センター」「校内フリースクール」、学校毎に「〇〇ルーム」など異なります) しか…

「自己肯定感」という不安~「自己肯定感」ブームを批判する

「自己肯定感」の意味がいつの間に変節し、人の不安を刺激しながら社会適応のための心の必須アイテム化しています 本来の「自己肯定感」とは何か、今一度考えてみましょう 「自己肯定感」という言葉はいつ頃から? 「自己肯定感」とは、英語の「self-esteem…

発達障害と不登校~「環境調整」という予防策(関連記事を紹介)

発達障害(神経発達症)やグレーゾーンの子どもたちが、徐々に学校生活の環境を辛く感じ、登校を渋り、不登校になっていくケースが多くみられます。 その反面、早期に学校と家庭が話し合うことで、子どもの発達特性への理解が深まり、子どもに合った「環境調…

本の紹介~「安全に狂う方法」アディクションから掴みとったこと

「安全に狂う。こう言われたときに、心底安堵したことを覚えている。」 ・・・・・・・・ 「アディクション」は、最初の傷つきに対する二次障害である。言葉にできない傷がそこにあると指し示す行為である。苦しさに対するセルフ緩和ケア(傷を覆う方法)で…

「問題解決を目指さない」集いに参加して~「適応」を考える

生真面目な人ほど、この社会に適応しようと努力します。 でも、そこから人生の苦しみの多くは始まります。 問題を解決しようと努力するほど、完璧に適応できないどこか欠けている自分に出会うからです。 「問題解決を目指さない」集い(ミーティング)に参加…

「ASD(自閉スペクトラム症)」の理解(3)~「ギフテッド」との違いと類似、そして「2E」とは?

ASDの特性とギフテッドの特性は同じなのか?ADHDやLDのような特性はあるのか? ASDやADHD、LDなどの発達障害特性との違いや関連について考えます 「ギフテッド」と「発達障害」 「ギフテッド(gifted)」とは、先天的に高い知能や特定の分野で優れた才能を持…

「ASD(自閉スペクトラム症)」の理解( 2 ) ~「ADHD(注意欠如多動症)」との重複

「ADHD(注意欠如多動症)」の特性は、不注意、多動性、衝動性です。 「ASD」と「ADHD」が重複している割合は30~50%と言われています。(「ADHD」のうち「LD(学習障害)」を伴う割合は約60%と言われています。) 発達障害は、複数の異なる特性が重複する…

「ASD(自閉スペクトラム症)」の理解(1)~常同性・同一性への固執(こだわり)

ASD(自閉スペクトラム症)の主な特性として、「社会的コミュニケーションの障害(対人関係の障害)」と「常同性・同一性への固執(こだわり)」の2つがあります 今回は、前者に比べてあまり話題にならない後者の「常同性・同一性への固執(こだわり)」に…

本の紹介~「傷の声」絡まった糸をほどこうとした人の物語

アームカット・オーバードーズ・・・自傷の当事者の深い心の傷の痛みと、それでも生きようとする姿から、私たちは生きて何ができるのかを考える 【著者より】 当事者はなかなか語れない。ではなぜ私が、私と私の大切な人たちを犠牲にしてまで語らなくてはい…

子どもの「五月病」の兆候と対応

頑張ってきた子どもの緊張の糸が切れるGW明け 登園・登校渋り、体調不良に早めに気づいて対応しましょう (※東京新聞2022/5/13付「子どもの五月病とは? 新生活のストレスが心身の不調に 4つの兆候と親が取るべき対応は」を参考にしています。) ※「五月病」…

新年度のメンタルヘルス~「健康に働き、学ぶ」ためには

GWを前に、新卒や異動などでの新しい職場環境や、進級進学での新しい学校環境に少しずつ慣れてきているところでしょうか。 順調な人、疲れが出てきた人、不調を抱えている人、それぞれが今の環境の中で感じられる自分を振り返りながら、「健康に働き、学ぶ…

新年度のメンタルヘルス~五月病を回避・「セルフ認知行動療法(CBT)」のストレスマネジメント

新年度早々に多くの新入社員が退職したニュースが流れる中、多くの学校や企業では人々の新しい環境への適応が始まっています。 なにかとストレスの高い新年度の学校や職場。どのように適応していくのがよいのでしょうか。 新年度のストレスとストレス反応 新…

「毎日小学生新聞」の記事から~湯本小の卒業式

「毎日小学生新聞」の記事「二岐山のふもとで 湯本小の子どもたち 一対一の算数 じっくり考える」を1月に紹介しました その福島県天栄村立湯本小学校の卒業式の様子が、3月27日付「毎日小学生新聞」に掲載されました 【以下記事】 二岐山のふもとで 湯本小の…

子どもの「居場所」を考える(その3)~分断される「支援」

前回(その2)は、学校での細々とした取り組みの一端を紹介しました 子どもたちの現状に「危機感」をもつ教員やSCたちを核にして支援の機能を保っている学校もある一方で、「支援」に後ろ向きの学校も多くあり、「支援の分断」とも言える状況になっています…