リフレーミング(reframing)してみよう

~「リフレーミング」は心理学の家族療法の技法で、これまでと異なる角度からのアプローチ、視点の変化、別の焦点化、解釈の変更という「フレーム」の架け替えによって、同じ「絵(状況)」でも違った見え方になり、自分や相手の生き方の健康度を上げていくことを言います。この能力は誰しも潜在的にもっていると考えられています。 これから私が書いていくことは、ジャンルを超えて多岐に渡ることになりますが、自分の潜在能力を使って、いま私たちの目の前にあること、起こっていることの真実に少しずつ近づいていけたらと思っています。

本の紹介~HSCは「治す」ものではありません(HSC=ひといちばい敏感な子Highly Sensitive Child)

5人に1人が、生まれつきHSC(ひといちばい敏感な子)だと言われています。他の子とちょっと違うのは、障害でもなければ、病気でもありません。
子どもを変えようと思っているうちは、親も子もとても苦しくなります。でも生まれもった個性だということがわかると途端に楽になります。
本書には、『子育てハッピーアドバイス』シリーズの著者、明橋大二医師が、「HSC」という大切な存在をこの世に送り出すとても価値のある仕事をしている親御さんへ向けてのアドバイスが満載されています。(本書の紹介文より)

 

マンガでわかる

HSCの子育てハッピーアドバイス HSC=ひといちばい敏感な子 

明橋 大二(著)太田知子(イラスト)2018

 Highly Sensitive Child(HSC)は、アメリカの心理学者、エレイン・アーロンが提唱した心理学の概念です。世間では、間違って医療の診断名のように用いられていることが多く、日本では「敏感さん」「敏感ちゃん」などという言い方が広まり、「発達障害」のような偏見を込めたレッテル貼りになっています。

 実際に多くのメンタルクリニックの看板にも、「HSCでお困りの方」のような表現を用いて、まるで「治さないといけない」不適応要因・障害・病気のようにして、商業的に発信しています。

 HSCの「ひといちばい敏感」の「敏感」は、発達障害ASD自閉症スペクトラム症)に多く見られる「感覚過敏」とは全く異なりますが、区別なく使われがちです。

 「敏感さ」は多くのことに(特に人の気持ちに)とてもよく気づき、多くの情報を得ることができるのですが、彼らは特別な才能に長けているわけではないので、多い情報を処理しきれずに多くのストレスを抱える、感情を揺さぶられすぎてしまうなどの傾向もあり、他の人と少し反応の仕方が変わっていることがあります。

 実際には私たちの社会は、5人に1人の割合で存在しているHSP(HSC)の人たちに多く助けられながら円滑に仕事ができたり、生活をスムーズに送ったりできていることを忘れてはいけません。

 HSCに偏見をもってレッテル貼りをして差別・排除する社会は、HSCのお互いの気持ちを暖かく明るくつないでいける力をもつ部分を生かせていない、全体がギクシャクしているような社会になっていきます。

 HSCの人たちは社会の円滑油のような存在で、彼らと共に生きる社会にならなくては皆が楽しく生きられる社会にはなり得ないでしょう。

(本書の一部です)子どもも一緒に読めるマンガになっています。

<目次>の紹介

プロローグ

アーロン博士との出会い

 

1 他の子とちょっと違う? HSCとは、どういう子どもでしょう

2 HSCかどうかを知るための23のチェックリスト

コラム・・「敏感すぎる」とした時点で、ネガティブなレッテル貼りが始まっています

3 よく泣いたり、眠らなかったり・・・・・こんな赤ちゃんはHSCかもしれません

○よく泣く

○眠らない、すぐ目を覚ます

○注意力がある

4 HSCは「治す」ものではありません。「自分らしさ」を伸ばしていきましょう

○育て方でなるのではありません。持って生まれた性質です。

○障がいや、病気とは異なります

○5人に1人がHSCです

○何に対して敏感かは、人それぞれ違います○大人になっても、敏感な性質は変わりません

○感覚の敏感さをもって、発達障がいと誤解されることがあります

○環境によって作られるものでは

コラム・・「大胆派(非HSC)」と「慎重派(HSC)」生き残るには両方のタイプが必要です

● HSPチェックリスト

5 ひといちばい敏感な子には4つの性質があります

・深く考える

・過剰に刺激を受けやすい

・共感力が高く、感情の反応が強い

・ささいな刺激を察知する

コラム・・疲れを訴える子どもが増えています。敏感で、気の利くHSCは、疲れやすいのです。

6 ひといちばい敏感な子に好奇心の強い子が約30%います

・刺激を求めるタイプの子もいます

・この世には4タイプの人がいます

7 育てにくい子は長い目で見れば心配のない子です

・かんしゃくは、その子が傷ついているサインかもしれません

・傷つく原因を見てみましょう

・自分をコントロールできるようになれば大丈夫です

・安心できる環境だから、自分の素の気持ち出せるのです

 

コラム・・「子育てで困ったことがない」は、ちょっと心配

8 「甘やかすからわがままになる」というのは間違いです

・子どもの要求を受け入れるのは「甘やかし」ではありません

9 幸せな人生の土台は「自己肯定感」です

・「自分は生きている価値がある」という気持ちが自己肯定感です

コラム・・自己肯定感は、自分のいいところも悪いところも、受け入れられて育つもの

10 HSCが自己肯定感を持ちにくい4つの理由

理由1 しつけの影響を受けやすい

理由2 自分に厳しい

理由3 手のかからない、いい子になりやすい

理由4 集団生活が苦手

11 敏感な子がイキイキと伸びるために親ができること 

対応 強い語調で叱らない

対応 いいところを見つけて、ほめるようにする

対応 無理をしていないか考えましょう

※ 手のかからない、いい子は、失敗をほめましょう

12 ひといちばい敏感な子の自己肯定感を育む大切な10のこと

○子どもを信じる

○抱きしめる

○共感する

○気持ちを言葉にして返す

○ネガティブな感情を吐き出させる

○スモールステップを設定する

○心の安全基地を作っておく

○その子のペースを尊重する

○少し背中を押してみる

○他人と比べるより、自分のゴールを目指そうと伝える

13 「この子はこの子でいいんだ」境界線を引くと子どもは伸び伸びと成長します

・とても手がかかる状態になっているときは、子育てがうまくいっている証拠です

・5人に1人の子を育てるときは、合わないアドバイスも多いのです

・他人と自分との間に、境界線を引いてみましょう

・他の子と違う子を育てようとするなら、他の親と違う親になる覚悟が必要です

14 すでに持っている子どものいいところに目を向けましょう

・つらいときは、よい面を見ると、前向きになります

15 HSCの特性は見方を変えれば子どもの長所での表れです

・マイナスをプラスに変える、魔法のリフレーミング

16 白か黒かではなくグレーを認めると人生はぐっと楽になります

・完璧にできなくても、できたところを認めましょう

・好きなお母さんのトップは、「失敗するお母さん」

17 お母さんからの質問①

「ママ、怒るから泣いちゃう」と子どもが言います。でも、私は怒っていません

・できていないところを、できるように直す(よりも)

・できていないところは目をつぶり、できているところをほめる

18 お母さんからの質問②

無理をさせたくないので学校を休ませると、周りから「甘やかしている」と言われます

・敏感さを周囲の人に理解してもらうには

・どうしても理解してもらえないときは、境界線を引きましょう

・きょうだいにかける言葉

19 学校の先生のために

ひといちばい敏感な子に必要なのは、「先生は一番の味方」という安心感です

○クラスの5人に1人は、HSCであることを知りましょう

○親から状況を聴くことで、その子の対応が見えてきます

○その子を前に担任していた先生に相談しましょう

○その子のペースを尊重するのが大切です

○長所を認めて、自信を育てましょう

○否定的な言葉で、大きなダメージを受けています

○友達関係は、先生のサポートが大きな力になります

○人前での発表などで、気をつけたいこと

○給食は、敏感な子にとって、つらい時間になることがあります

○時には背中を押すことも大切です

コラム・・HSCは新たなレッテル貼りではありません。一人一人の子どもを理解するヒントに。

20 子どもたちへのメッセージ

ひといちばい敏感な特性に気づくことで、自分らしく生きることができます